そろぉ〜っと、市原悦子ばりにパーテーションの向こう側を覗き見てみたら、なんとっ、そこには木槌を振り下ろすタイ人の姿が…。
なんじゃこりゃ!?
頭の中を言葉にするのなら、“なぬっ????”からのフリーズ。人ってはじめてのことに出会うと思考が停止するってホントだねぇー。
でも、でもだ、思考が停止したその時、私の中に住む小さいおっさんが呟いた。「コレは気持ちいいに違いない!」と。
ただの直感。このお告げにまったく根拠はないけれど。
翌日からは、この木槌でぶっ叩くマッサージ巡りをスタート。直感は当たっていて、施術後はとにかくカラダが軽くなってポカポカした。タイ古式マッサージとはまた違ったスッキリ感が味わえるし、カラダへの負担が少なく感じたところもポイントが高かった。
そんでもって、木槌で叩くことで全身をほぐしていくこの療法は、“トークセン”というタイ北部の伝統療法なんだとさっ。
もっと知りたい、習いたい、やってみたい…。欲望がムクムクを芽生えた頃、今回の旅はタイムアップ。私、タイにまた来ることになりそうな予感…。
欲望にまっすぐに生きるって、カラダと懐に無理がかかるんだよねぇ〜。