実習が終了した翌日から帰国までの数日間はマッサージ三昧。施術をしているお寺を中心に、マッサージ店を順番にまわって行った。
そんでもって感じたのは、タイ人でもセラピストの腕前はピンキリ。
なんとも言えないほど下手くそなタイ人っているんだな…と。下手なのか、観光客相手でいい加減にやっているのかはわからないけれど、ラインがあっていなかったり、ただ力任せだったり、まったく圧が伝わってこなかったりと、とにかく気持ちよさを感じられないセラピストは存在した。
まぁ、仕方ないんだけどね。得手不得手って誰にでもあるじゃん。辛いの苦手のタイ人もいるしさっ。
私も精進しなきゃと心に留めるよい機会になったと思いはじめた頃、店の奥のパーテーションの向こうからトントンとリズミカルな音が聞こえきた。
果たして音の正体は………。 つづくっ。